ホーム集客の悩み・解決制作事例チラシに書けなかったことを、サイトに書いた|第3回 たかの台こども祭り 公式サイト制作事例

公開 制作事例

チラシに書けなかったことを、サイトに書いた|第3回 たかの台こども祭り 公式サイト制作事例

第3回 たかの台こども祭りの公式サイトを、先日公開しました。
構成もデザインも構築も、私が担当しています。
制作費はいただいていません。

実物はこちらです。

第3回 たかの台こども祭り 公式サイト

これまでの制作事例と違い、今回はクライアントワークではありません。
私はこのお祭りの実行委員です。
第2回では実行委員長を務めました。

つまり、依頼を受けて作ったのではなく、自分から「サイトを作りましょう」と言い出した側です。

この記事では、なぜ自分から提案したのか、なぜ無料で引き受けたのかを書きます。
制作の話というより、紙とWebで何が違うのかという話になります。
同じように地域のイベントや、補助金を使った事業の広報に関わっている方には、そのまま使える話だと思います。

第3回 たかの台こども祭りは、2026年10月25日に開催します

第3回 たかの台こども祭りは、2026年10月25日に開催します

先に、お祭り自体の情報を書いておきます。

名称第3回 たかの台こども祭り
日時2026年10月25日(日)10:00〜15:00(雨天決行・荒天時中止)
会場小平市立中央公園 じゃぶじゃぶ池周辺(東京都小平市津田町1-1)
アクセス西武国分寺線「鷹の台駅」から徒歩約3分
入場料無料(飲食・物販、一部の体験は有料)
主催たかの台地区商店会
運営たかの台こども祭り2026実行委員会

こどもたちが主役の一日です。
コダレンジャーショーから始まって、フレームドラムやアコーディオンの演奏があり、13時30分からは仮装ハロウィンコンテストがあります。
ハロウィン工作やお絵描きコーナー、スタンプラリー、地元野菜やキッチンカーも出ます。

たかの台にお住まいの方も、そうでない方も、ぜひ来てください。

3回目にして、はじめての公式サイト

3回目にして、はじめての公式サイト

このお祭りは今回で3回目です。
そして、公式サイトができたのは今回がはじめてです。

第1回も第2回も、告知の手段はチラシだけでした。
配って、貼って、あとは口づてで広がるのを待つ。
それ以外に手がありませんでした。

第2回の委員長をやって、チラシだけの限界を知った

第2回の委員長をやって、チラシだけの限界を知った

サイトを作りたいと思ったのは、第2回で実行委員長をやったからです。
チラシを配りながら、ずっと引っかかっていたことがありました。

チラシに載っている情報は、間違ってはいません。
ただ、載せきれていないことが多すぎました。

紙は面積が決まっています。
日時と場所とメインの企画を入れたら、もう余白がありません。
当日どう回ればいいのか、何時に何があるのか、どこの団体が何をやってくれているのか。

そういうことを知ってもらえないまま当日を迎えていました。
楽しそうだと思ってもらえれば来てくれたはずの人に、情報が届いていない。

その状態を委員長として1年間見ていたので、次は絶対にWebが要ると思っていました。

チラシに書けないことがあった

チラシに書けないことがあった

もうひとつ、紙の面積とは別の理由があります。
このお祭りは、東京都の補助金事業として実施しています。

補助金には、何に使っていいかの決まりがあります。
こども祭りそのもののために使ったお金は対象になります。
一方で、こども祭り以外のことに使ったと見なされる支出は、対象から外れます。

チラシはこの補助金で制作しています。
プロのデザイナーに依頼した、きちんとしたチラシです。
ただ、補助金で作っている以上、載せる内容もその枠の中に収める必要があります。

このお祭りには、商店会や実行委員会以外の団体も関わってくれています。
小平青年会議所はスタンプラリーやかぼちゃの重さ当て、ミステリーボックスをやってくれます。
畑のごちそうは地元野菜とキッチンカーを、若鷹はわたあめとスーパーボールすくいを出してくれます。

どれも当日を成立させている企画です。
それなのに、チラシではそこまで十分に書けませんでした。
書きたくなかったのではなく、書けなかったのです。

だから、無料で引き受けた

だから、無料で引き受けた

ここが今回の一番の分かれ道でした。
サイト制作を有償で受けると、その費用がどこから出るのかという話になります。
補助金から出すなら、補助対象として認められる範囲に収まっていなければいけません。

つまり、費用が発生した瞬間に、チラシと同じ制約がサイトにもかかってきます。
それでは作る意味が半分なくなります。
一番載せたかったのは、チラシに書けなかった団体の企画だったからです。

なので、無料で引き受けました。
私が自分の時間を出して、お金を動かさない。
そうすれば補助金の枠の外側で作ったものになるので、他の団体のことも遠慮なく書けます。

実際、公開したサイトには「出店・協力団体」というセクションを設けて、小平青年会議所も畑のごちそうも若鷹も、それぞれ何をやってくれるのかまで書きました。
これはチラシではできなかったことです。

制作会社としての判断ではなく、実行委員としての判断です。
私はたかの台という町を盛り上げたいと思っています。
せっかくやるお祭りを、事前にできるだけ多くの人に「楽しそうだ」と思ってもらいたい。

そのために一番効くのが、いま自分が持っている技術でした。
自分の手でできることを、自分の住んでいる町のために使わない理由がありませんでした。

サイトでやったこと:当日の動き方が分かること

サイトでやったこと:当日の動き方が分かること

作るにあたって決めたことは、ひとつだけです。
読んだ人が、当日の自分の動き方をイメージできること。

お祭りのサイトでよく見るのは、日時と場所と写真が並んでいるだけのものです。
それだと、チラシをそのままWebに置いただけになります。
なので、次の順番で組みました。

  1. 開催概要
  2. たのしみ方(3つのエリア紹介)
  3. ステージのタイムテーブル
  4. 仮装ハロウィンコンテスト
  5. 会場マップ
  6. 出店・協力団体
  7. アクセス
  8. SNS
  9. お問い合わせ

会場を「パフォーマンスエリア」「アクティビティエリア」「飲食・物販エリア」の3つに分けて説明しているのは、はじめて来る人が会場のどこに何があるのかを先に掴めるようにするためです。
タイムテーブルを独立させたのは、「何時に行けばいいか」が一番よく聞かれる質問だからです。

仮装ハロウィンコンテストにセクションをまるごと使っているのは、先着25組で受付が当日10時から12時30分までという条件があるからです。
これを知らずにお昼過ぎに来ると、参加できません。
チラシではこの条件まで書ききれませんでした。

こういう「知らないと損をする情報」を、確実に届くところに置くのがWebの役割だと思っています。

1週間、仕事の合間につくった

1週間、仕事の合間につくった

制作期間は1週間ほどです。
構成を考えるところからデザイン、実装まで、普段の仕事の合間の隙間時間で進めました。

WordPressは使わず、静的サイトとして作っています。
年に一度のイベントサイトで、公開後に頻繁な更新が発生するものではありません。
CMSを入れると、そのぶん管理も更新も、来年以降の引き継ぎも重くなります。

軽く、速く、壊れにくいほうが目的に合っていました。
スタイルはSCSSで書いて、クラス設計も普段のクライアントワークと同じ規約で組んでいます。
無料だから雑に作る、ということはしていません。

紙とWebは、競合しない

紙とWebは、競合しない

今回の話をひとことでまとめると、こうなります。
紙とWebは、どちらが優れているかという話ではありません。
制約が違うだけです。

チラシには、手渡しできるという紙にしかない強さがあります。
商店街に貼れるし、学校で配れるし、Webを見ない人にも届きます。
一方で、面積が決まっていて、刷ったあとは直せません。

Webは面積の制限がなく、あとから直せます。
その代わり、こちらから手渡すことはできません。
そして今回のように、費用の出どころによって書ける内容が変わるという制約は、紙の側にだけかかっていました。

だとすれば、答えは片方を選ぶことではありません。
紙で伝えきれなかったことを、Webが引き受ける。

チラシには日時と場所とメイン企画を大きく載せて、QRコードでサイトに飛ばす。
サイトには、チラシに入りきらなかった全部を書く。
この分担にすれば、どちらの制約にも引っかからずに、伝えたいことが全部伝わります。

これは地域のお祭りに限った話ではありません。
紙のパンフレットがあるのにサイトが古いままの会社や、名刺とサイトで言っていることが違う会社は、たくさんあります。
媒体ごとに何が書けて何が書けないのかを一度整理すると、いまどこに穴が空いているのかが見えてきます。

まとめ

今回やったことを並べると、次のとおりです。

  1. 第2回の実行委員長として、チラシだけでは情報が届いていない状態を1年間見ていた
  2. 依頼を受けたのではなく、自分から実行委員会に公式サイトを提案した
  3. 東京都の補助金事業であるため、費用が発生すると書ける内容に制約がかかることが分かっていた
  4. その制約の外側で作るために、制作費をいただかない形にした
  5. 結果として、小平青年会議所や畑のごちそう、若鷹といった協力団体の企画までサイトに書けた
  6. 当日の動き方が分かることを基準に構成を決め、静的サイトとして1週間で作った

無料で受けたのは、お祭りで利益を出したかったわけではないからです。
利益は度外視で、町が盛り上がればいいと思っています。

お金を動かさないこと自体が、今回は目的を達成するための手段でした。
そして何より、自分が住んでいる町のお祭りだからです。

念のため書いておくと、これは実行委員としての対応であって、通常のご依頼は制作費をいただいています。

10月25日、小平市立中央公園でお待ちしています。

第3回 たかの台こども祭り 公式サイト

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